直立姿勢と丹田呼吸

アナトミートレイン第2版より引用
直立姿勢の利点は、循環器や運動器など
つまり心肺血管機能や筋骨格と消化器といった
全身機能に一番無理のない状態を維持できる、
ということです。
上記写真の様に人間には3つの重心があります。
これを東洋では
眉間・上丹田
みぞおち・中丹田
へそ下・下丹田 と呼びます。
①骨盤を立てて坐骨に座る。(下丹田に座る)
②息を吸い込み胸を張る。(中丹田を乗せる)
③息を緩めて顎を引く。(上丹田が持ち上がる)
このように、積み木の様にしっかりと乗っていればこれはとても良い姿勢です。
これが崩れ、ズレが生じてくると人間の体は循環する水分のつまった皮袋なので、一部がむくみやすくなったり、一部が枯渇しやすくなってしまう、などまたは重みに負けてズレが定着し体の関節や筋肉の位置が歪んでしまいます。
前回の記事で一本の傘に例えた様に、支えの真上に重さが乗らないと勝手に重みが増え必要以上に力み続ける癖が出来てしまうのです。
そして、いったん癖がつくと脳が体を閉じ込めてしまうので、その殻から独力で出てくるのは困難を伴います。
この凝り固まった癖、は”過剰な力み”によって癖づきますが大抵の場合、無酸素運動によって定着します。息が止まっちゃってるんですね!
無意識のうちに息を呑み、無呼吸のまま作業をする、こんなことは誰にでもよくあることです。
なので、読者の皆さんにもゆっくりと深い呼吸でいろんな方向に伸びをするという時間をもっていただけるといいと思いますよ。
呼吸に慣れて上達してくると下丹田では消化器やお腹の中に、中丹田では横隔膜や背中のコリが、上丹田では副鼻腔や顔面骨の隙間にまで呼吸の抑揚に伴うエネルギーの流れを感じられます。是非、チャレンジしてみてください。
2020年07月31日 13:17
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